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日々の出来事を徒然なるままに…


  天使の歌声
Date: 2018-03-26 (Mon)
また気になるオルゴールがオークションに出てました。今度はボワ・セレステ(Voix Celestesフランス語で天使の歌声でしょうか)と呼ばれる型式です。櫛歯の他に小型のリード・オルガンというべきなんでしょうか、ハーモニカの様な楽器がオルゴールに組み込まれています。下記はとても素晴らしい音質のボワ・セレステの例です。音源の正体が不明なので数日中に削除します。
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/BS-022.m3u

初期型のボワ・セレステはオルガン・セクションが櫛歯の左端に設けられており、オルガンの役目は櫛歯の演奏を補強する伴奏でした。ブレモン工房の作品。
http://www.youtube.com/watch?v=E9tyaye9WU4

後期型のボワ・セレステはオルガン・セクションが櫛歯の中央(写真2 今回の例)に設けられており、オルガンの役目は主たるメロディーの演奏で、櫛歯はそれを補強する伴奏でした。これも同じブレモン工房の作品。
http://www.youtube.com/watch?v=J5u8ALSt14k

かなり珍しい例ですが、オルガン・セクションが大きくなって櫛歯を追い出してしまったフルオルガン・ボックスと呼ばれる例が残されています。日本にも招来されており、堀江オルゴール博物館と京都嵐山オルゴール博物館で実機を聴いたことが有ります。下記はその中でも珍しいインターチェンジアブルのフルオルガン・ボックスです。
http://www.youtube.com/watch?v=L7sAAeIwhng

今回はスタートがUS$400、エスティメイトがUS$800〜1200で手数料は28%です。ケースのサイズは幅61p、高さ32p、奥行31p、ボワセレステの特徴でケースの背がとても高くなっています。

今年の1月に少し小さいボワ・セレステがオークションに出ていましたが、US$850で落札されています。しかしボワセレステ特有の問題として、ほとんどの場合鞴(フイゴ)の折り目が切れており、充分な風をオルガン・セクションに送りこむためには、皮の鞴を貼り替えねばなりません(イラスト3)。欲しいのだけど、輸入後のたたりが怖い!

後日譚
To buy or not to buy, that is the question!! そこに家内が登場、「歯の治療に20万円もかかるのぉ。」 私の憧れのボワセレステは家内の口の中に消えましたぁ。

http://kodemari.net/img3/p600


  20インチのフォールディングトップ
Date: 2018-03-15 (Thu)
数日前のことですが、またまた負け戦の話です。私が前々から狙っているレジーナ社製フォールディングトップ型オルゴールですが、大きな27インチと一回り小型の20インチ3/4の2種類が作られていました。27インチ(6型と7型)と比べて、20インチ(26型と27型)の生産量は1/10程度で珍しいものです。オルゴール愛好家の間で音楽としての評価は、驚いたことに小型の方が大型の27インチよりも高いのです。今回はこの珍しい20インチの26型がオークションに出ていました。元はMBSIの役員も務めた方のコレクションの一部のようです。

製造番号は31522で1899年製、130弁、サイズは74cm x 52p x 29cm、直径20インチ3/4(52.7p)の錆びた5000シリーズ・ディスクが26枚付属、櫛歯は健全だが錆が酷い、ムーブメントは可動。写真で見られるように傾いているのは足が片方失われているため。ケースのモールディングが一部紛失。

スタートは1,000US$、結局1,900US$で落札、バイヤーズ・プレミアムは23%でUS$437。航空運賃が10万円程度、輸入時消費税8%、錆びた櫛歯の研磨と調律、グリス交換、足とモールディング新作、傷だらけのケース再塗装と修繕、ムーブメントの点検注油などで手許に届くまでに70万円程度になってしまいます。ディスクも新しいリカット盤が1ダース(36万円程度)ほど欲しくなります。やっぱり年金暮らしの私には見送りデス。

http://kodemari.net/img3/p599


  オークションで入手したCD
Date: 2018-03-07 (Wed)
私はアンティーク・オルゴールに関する資料を積極的に蒐集(CDコレクションは200枚以上)しています。オルゴール博物館のサイトや雑誌の広告等を注意深く見ているのですが、どうしても漏れは出てきます。

ヤフオクをボーっと眺めていると、見慣れない(多分コレクションに無い)ジャケットのCDが2点見つかりました。Upした方はオルゴールについて詳しくない方で、そのCDの発売元なんかはよくわかっていないようでした。さっそく入札、ライバル不在で直ちに落札成功。先週どちらのCDも無事に届きました。

1枚( http://kodemari.net/img3/p596 )は民音音楽資料館で制作されたものでした。民音では変わったCD( http://kodemari.net/img3/p598 )も発行していました。普通の12pのCD(74分収容可能)ですが収録は4曲10分弱だけ、濃い紺色で不透明のスタンダードケース(民音創立30周年記念と印刷)に収められており、ブックレットも曲目リストも無し。

もう1枚( http://kodemari.net/img3/p597 )は竹久夢二伊香保記念館で発売されていたものです。どのCDも収録されているオルゴールは当時ベストセラーとして数多く売られていた標準的な型、そして選曲は今でもポピュラーなオペラの一部等でした。

  フォールディングトップ型オルゴール
Date: 2018-02-15 (Thu)
40年近く欲しくて探しているレジーナ社製27インチのフォールディングトップ型ディスク・オルゴールがオークションに出ていました。レジーナ社ではこのタイプのディスク直径が20インチと27インチの2種類を製造していました。20インチタイプは生産量が27インチタイプの1/10ぐらいで珍しいものですが、どうも音楽的にはこちらの方が好ましいという意見の方がおられました。

今までにこのオークション・サイトで14台のフォールディングトップ型を眺めてきました。その内20インチ型は2台、空箱だけで機械無しが1台、かなり錆びているのが1台、ディスクを入れる台(ビン)はとても珍しいものですが、1/3以上に付属していました。

最安値は2.000ニュージーランドドル(≒166,000円)、普通は6,000〜8000USドルぐらいでしょうか。今回は4,000USドルで落札、これに航空運賃(ビン付きで容積がとても大きい)、バイヤーズ・プレミアム25%、輸入時消費税、点検と注油をプラスすると100万円を超えると思います。年金で暮らしている私にはとても手が出ないので見送りデス。

http://kodemari.net/img3/p595


  オークションで見つけたルツェビチェック
Date: 2018-01-28 (Sun)
19世紀初頭、オーストリア・ハンガリー帝国のウイーンやプラハにおいてウインナ・スタイルと呼ばれている小型のシリンダー・オルゴールが製造されていました。ウイーンとプラハのオルゴールは現代のコレクター達によってそのクラフツマンシップと優れた音質が高く評価され、収集家にとって最後に収集対象となるといわれています。

典型的なウインナ・スタイルのオルゴールは簡素なデザインで四隅に三角の補強が入ったケース、比較的大きなスプリング・モーター、低音部の櫛歯がガバナー寄り(向かって右側)、単純な形のガバナー・ベーンと言う特徴を持っています。最も多く作られた2曲モデルのシリンダーは長さが100mm、直径が25mm、櫛歯は80または83本です。全生産期間を通じてすべてのモデルは元の設計を変えずに生産されました。主として時計、ミュージカル・タブロー(風景の一部に時計台等が描かれた油絵)、手芸用バスケットなどに組み込まれていました。スタート・ストップや曲目変更はムーヴメントの底を通っている紐(コード)によって操作されるものが多いようです。

スイスとは異なる設計にしなければならなかったのは当時のヨーロッパの政治状勢に起因するものがありました。1815年にウイーン条約が結ばれスイスの中立が保障されましたが、同時にスイスからオーストリア・ハンガリー帝国に対する禁輸措置が講じられました。オーストリア・ハンガリー帝国で販売されるオルゴールは部品も含めてスイス製と間違われてはいけない、つまり一見してスイス製とは異なる外観を持っていなければならなかったためです。

プラハにおいてはフランチシェック・ルツェビチェック(Frantisek Rzebitschek)がアロイス・ヴィレンバッハーとともに1819年に創業しました。事業は息子のグスタフ(Gustav)によって継承されましたが1897年に社業を閉じております。

今晩オークションに出ていたのは、このフランチシェック・ルツェビチェック製の小型シリンダー・オルゴールです。キーとチューン・シートは紛失。価格は60ユーロ(≒8千円)、手数料29%はお買い得。ドイツで開催されていたので日本時間では夕方のアクセスしやすい時間。マイセンのかわいい人形がたくさん出品されていましたがほとんどが不落札で異様に速いペースで進行。オルゴールはプロが目を付けていたのでしょう、あっという間に550ユーロ(≒7万円)。これは負けです。

http://kodemari.net/img3/p594


  聖光教会でクリスマス・コンサート
Date: 2017-12-24 (Sun)
12/24クリスマス・イブに西宮市甲子園に在る聖光教会でオルゴールを使ったクリスマス・コンサートをやりました。とても重いオルゴールは12/16に京都の洛陽教会で使用後、車に積み込んだままにしておきました。今回は2階の礼拝堂まで運び上げ。

牧師さんは女性でかわいいプログラムが配られました。これは主にカトリックの習慣なんですが、祭壇中央には写真の様なキリスト生誕の場面を人形で再現したプレゼピオが飾られていました。キリストがお生まれになったベツレヘムの馬小屋を舞台に、ヨセフやマリア、東方の三博士、羊飼いなどの人形が飾られています。イエスキリストの人形だけは、12月24日の24時が回ってから、イエスキリストの誕生日にあわせて飾られます。

アマゾンのオンライン・カタログを見ているとイタリアの本場ナポリで作られた60万円以上もする高価なものも見られますが、ここのプレゼピオは信者さんの手作りで馬小屋の素材はダンボール、人形は多分手ひねりの紙粘土製。

かわいいプレゼピオに見守られながら次々とクリスマスにちなんだ曲をオルゴールで演奏、とても喜んでもらいました。

http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/p2404041f.m3u
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/p2440036f.m3u
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/r1501288f.m3u

西宮市にある夙川(シュクガワ)カトリック教会の立派なプレゼピオの写真は、2013/12/21の日記をご覧ください。

http://kodemari.net/img3/p593


  洛陽教会でのクリスマス・コンサート
Date: 2017-12-17 (Sun)
昨日京都市内の洛陽教会でクリスマスのオルゴール・コンサートをやりました。写真は立派な礼拝堂で来客入場前、プログラムは漫画の付いていない明朝体だけの真面目一徹版。

今回はディスク・オルゴールが2台、シリンダー・オルゴールが4台、オルガニートが2台等を持ち込んで、クリスマスにちなんだ曲を次々と鳴らして楽しんでもらいました。壁や床が木造で木製の机に載せた為か音響はなかなか良かったと思います。2時間もの長丁場、オルゴールの音は皆同じなので、少しだれたかな? 車にCDプレーヤーとアンプを積むスペースが有りませんでした。やはりオルガン付きとかベル付きのように音色の違うオルゴールをCDで補った方が飽きずに楽しんでもらえたかなと反省です。

http://kodemari.net/img3/p592


  ヘンス・トゥース社製のディスク
Date: 2017-12-03 (Sun)
浜松で開催されたMBSI日本支部で会員の方から依頼されていたレジーナ15インチ用のディスクが到着しました。航空運賃が高い(US$54.75)ので、私も便乗して2枚を11/17に発注しました。タイトルは1637「オールド・ブラック・ジョー」とR15223「もろびとこぞりて」です。ディスク1枚がUS$69.50ですから運賃込円貨換算で1枚11,300円程度になりました。10枚買っても運賃はあまり変わらないと思いますので、次回は仲間と一緒にもう少し発注数を多くしなければならないと思っております。

今回は初めてヘンス・トゥース社から購入、ここのディスクには曲名や番号が中央の小さな金色の紙製シールに印刷されているだけで読みにくい。ディスクの裏面には何も書かれていません。材質は堅いステンレス鋼製、バーレイ・ジョンソン氏のディスクとよく似た材質でヘアライン仕上げです。

注文を受けた1637「オールド・ブラック・ジョー」は100年以上前に販売されていたレジーナ社製ディスクのリプロダクションのようです。私が発注したR15223「もろびとこぞりて」は最近の編曲でしょう。こちらは写真2で見られるように、まるでコンティニュアス・ディスク(2017/11/29のmixi日記参照)のように曲の始まりのギャップがとても狭い。ポーター製の同じ曲と比べて音の数がとても多くて派手な気がします。

「オールド・ブラック・ジョー」の著作権はとっくに切れていますが、「もろびとこぞりて」はまだ生きているかもしれないので、2〜3日中に削除します。

http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/r1501637f.m3u  Old Black Joe
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/r1515223f.m3u  Joy to the World

http://kodemari.net/img3/p591


  コンティニュアス・ディスク
Date: 2017-11-29 (Wed)
11/11に開催されたMBSI日本支部年次総会の席で、会員の方からレジーナ社製15インチ1/2のディスク・オルゴール用のオールド・ブラック・ジョー#1637を入手してほしいとの依頼が有りました。そこで色々な方法で探索。

1. 以前にディーラーさんから引き取った古いディスクの山積みのストックから探索。レジーナ社製15インチ1/2用のディスクは300枚以上在庫、ここで見つかればとても安価に提供可能ですが残念、見つからず。

2. ポーター社のカタログには有るのですが、ちと高い。多分新しい編曲(レジーナ社の番号と違う#8395)と思うので、ご希望のオリジナル編曲ではありません。
MBSI日本支部の会員の方から下記の様なご指摘が有りました。ありがとうございました。
 <私が調べたところでは,#8395 も #1637 と同じオジジナル曲だと思います。
 というのは,以前のポーター社のカタログには,Reproduction盤とJack Perron 氏の編曲によるNew Arrangement盤を分けて書かれており,
“Old Black Joe”はReproduction盤の方に書かれていました。 私も,ポーター社からこのディスクを入手していますが,正にオリジナル曲です。 ただ,30年も前に入手しましたので,その当時のティスクには,#1637 と印刷されています。
 ポーター社は,何年か前より15 1/2”のディスク番号を,全て8000番台に変更していますが,Reproduction盤とNew Arrangement盤が混在しており,どれがオリジナル盤か分からない状態です。>

3. 田代音楽工房には有りませんでした。

4. バーリー・ジョンソン氏 残念ながら高齢で事業をやめたようです。ここのディスクは音質外観共に最高、価格は最低でした。

5. ルネッサンスディスク社は何時も頼んでいるので・・・。

6. ヘンス・トゥース社 初めてここに頼んでみようかと思います。100年前のレジーナ社オリジナルと同じ番号なので、オリジナルの良い編曲が期待できます。私もついでにクリスマスのJoy to the World「もろびとこぞりて」を便乗発注、運送費を折半します。届いたら音と共にmixi日記にUpしますね。

古いレジーナ15インチ用ディスクの在庫の曲名を全数チェックしてたところ、副産物としてとても珍しいコンティニュアス・ディスクと書かれたものを2枚も発見。普通のディスクには曲の始めと終わりに無音の部分が設けられています。見つけたコンティニュアスディスクの内1枚はこの仕様のお約束で丸いマーク付き(写真)、もう1枚は珍しく丸いマーク無し。このディスクはダンスの伴奏用として作られていて、ダンスを続けて楽しむために曲の終りの無音区間が設けられてなくて、途切れることなく連続で演奏できます。

こちらはコンティニュアスの丸いマークがついたディスクの演奏(どちらも2回演奏)です。でも・・・・つまらない編曲だなぁ〜〜!
レジーナ社製10158番Tilzer作曲Obeja
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/r1510158C.m3u
レジーナ社製11337番Frantzen Caruso?作曲Sorority Waltzes
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/r1511337C.m3u

イギリスの文献によると11277〜11340の近辺にはコンティニュアス・ディスクが数多く含まれています。

http://kodemari.net/img3/p590


  ルクルト?製の古いシリンダー・オルゴール
Date: 2017-11-27 (Mon)
10/31の日記に書いてあるルクルト?製の古いシリンダー・オルゴールですが、11/17に届きました。MBSI日本支部大会の後始末なので忙しく、梱包をほどいて1回テスト演奏をしただけでほったらかしになっていました。

本日改めてじっくりと観察、ケースは思っていたよりも一回りでかい。鍵が付いていなくて掛金だけ、装飾が全く施されていない古い様式のケースに入っています。6曲入りでサイズ17番のキーによる巻上げ、内部はガラス中蓋なしでシェラックニスの塗装だけ。ケースの底は埃だらけ。フラップと仕切板は取り替えられたらしく、掛金を取り付けた形跡が残っていません。

珍しいことにこんなに古いオルゴールですが、かなり傷んだチューン・シートが残っています。そのデザインからルクルト製かもしれません。刻印によれば製造番号は17848、ルクルト製と仮定すれば1845年頃の作品で年代的にもおかしくありません。チューン・シートの字は悪筆。1曲目はノルマのCasta Diva、2曲目はTranquility Melody?、3曲目はポルカ、4〜6は読めません。当時ポピュラーだったオペラの一節でしょうか。

右(高音側)から8番目の歯の先端が折れていて音が出ていませんが、大きな悪影響は無いと思うので修理はしません。歯車に緑青が見られるので掃除したいところ。櫛歯には変な方向に研磨の跡が入っているのと、防錆の為かニスが塗られていてテラテラと天婦羅状の艶が有ります。細かいサンドペーパーでサッと一拭きしたいです。

演奏は下記の通り、派手ではないけれども初期のオルゴールらしい、なかなか佳い編曲だと思います。1番から6番までと全曲通しです。これでUS$225、笑いが止まりません!!

1番 http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/Lecoultre-1.m3u
2番 http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/Lecoultre-2.m3u
3番 http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/Lecoultre-3.m3u
4番 http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/Lecoultre-4.m3u
5番 http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/Lecoultre-5.m3u
6番 http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/Lecoultre-6.m3u
全曲 http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/Lecoultre-All6.m3u

http://kodemari.net/img3/p589


  MBSI日本支部年次総会
Date: 2017-11-25 (Sat)
2017/11/11〜13の日程でオルゴールの愛好家団体MBSI日本支部の年次総会が浜松で開催されました。退屈な議事はさておき、今年は幹事の方ががんばってくださって「静岡産オルゴールとその遺産」と「人口知能演奏システム…」と題した2本の講演会はとても充実したものでした。地元のテレビ局から取材が入っていて、私が持参したオルゴールも出演。

博物館の見学は2か所、「浜松市楽器博物館」と「浜名湖オルゴール・ミュージアム」、プラス掛川に在るヤマハのグランド・ピアノの工場見学(流れ作業でグランドピアノを生産!)でした。

浜松市楽器博物館の収蔵品は膨大な量でカメラで撮ろうという気を起させないほどでした。でもオルゴールが収蔵されていないのはちと悲しい。写真は浜名湖オルゴール・ミュージアムの自動演奏オルガンと大型オルゴールの展示室、写真2はレジーナ27インチのフォールディングトップ(欲しいなぁ。

http://kodemari.net/img3/p588


  オルガニート200の1
Date: 2017-11-24 (Fri)
古い話となってしまいましたが、11/11〜11/13の日程でMBSI日本支部2017年度年次総会が浜松で開催されました。

オルゴールだけでなくオルガニート(写真1)の愛好家や技術者もたくさん出席してくれます。そこで11/10に開発中のオルガニート200(仮称)の実物大模型(写真2と3)を持参してご意見拝聴を計画しました。

この実物大模型は年次総会の直前に発泡スチロールに接着剤や両面テープを駆使して、いい加減な夜なべ仕事ででっち上げたものです。これは開発しようとしているオルガニート200が、果たして一人で運べる程度の大きさに収まるのかどうかを検討するのが主な目的です。

技術者の方々はとても親切で思いもかけない問題点を指摘して下さいました。櫛歯を支えるベッドプレートはびくともしない丈夫さが必要、スター・ホイールを支えるシャフトは精度が大切、ペーパーロールの幅が広いとシャフトを引っ張って三日月状に曲げてしまう。これを避けるためにシャフトの長さを短くしないといけない、などなど。

編曲を支援するソフトはMIDI編集ソフトの改造と、グラフィックソフトの改造を組み合わせた方が、開発期間を短くできるらしい。どうもクリティカルパスは編曲支援ソフトの開発に在るようです。

http://kodemari.net/img3/p587


  ラトビアの民族音楽
Date: 2017-11-09 (Thu)
近所の母校関西学院大学ランバス・チャペルで開催された「ラトビア伝統音楽の調べ」と題されたウズマニーブの演奏会に行ってきました。日本でラトビア音楽を演奏するのはここだけのようです。使用する楽器はバイオリンとラトビアの民族楽器クアクレ。ラトビアはバルト3国の一つでヨーロッパ北部に在ります。

クアクレはチターの様な格好をした松材で作られた楽器で11弦、調律は白鍵だけ、基準音Aは440ヘルツです。演奏方法は右手の指で全弦を撫でて音を出しますが、左手の指で押さえている弦は音が出ません。音を出したくない弦を選ぶという特異な演奏方法です。もちろん指で単弦をはじいて音を出すこともあります。

白鍵だけのためにどのような組み合わせでも、たとえ隣り合った弦を同時に鳴らしても不協和音は発生しません。そのような単純な楽器にもかかわらず、出てくる音楽はふんわりと柔らかく温かい、素晴らしい。隣で朗々と鳴り響くバイオリンの音をそっと支えているようです。伴奏楽器のような働きかなと思っていましたが、不思議なことにたった11弦の単純な楽器の全弦を搔き鳴らしているだけにも関わらず、音の高低とメロディーが感じられるのです。1曲が平均すると2〜3分程度と、とても短いのも特徴です。

会場が音楽ホールではなくて礼拝堂のため、讃美歌が美しく響くように設計されています。つまり残響時間が長いために、楽器や曲の説明が早口で聴きとれませんでした。しかし音楽は素晴らしい。11/28に神戸で開かれるライブが楽しみです。

CDを買い、サインをもらいましたよ。音楽のサンプルを掲載して、ぜひ皆さんに聴いてもらいたいのですが・・・著作権。ポスターに掲載されているの肖像権はOKでしょう。

http://kodemari.net/img3/p586


  マンドリンの演奏会
Date: 2017-11-05 (Sun)
関西学院大学4回生でマンドリンクラブに所属している下宿の女学生(ギター担当)さんから第92回定期演奏会のチケットをもらいました。電車で1時間ほどの阪神電車尼崎駅の前に在るあましんアルカイックホール・オクトまで家内と一緒にお出かけ。

編成は指揮者、マンドリン7名、マンドラ(低い)5名、マンドセロ(もっと低い)3名、ギター5名、コントラバス3名、管楽器4名の合計28名となかなかの大編成。

第1部で演奏されたのはモーツァルト作曲劇場支配人の序曲、フォーレのシシリエンヌ、ハチャトリアンの仮面舞踏会と耳慣れたクラシック音楽でした。第2部は中国南部の少数民族の民謡に着想を得て作られた作品など、第3部はイタリアの有名ではない作家のロマンツァとボレロ、トゥーランドットから誰も寝てはならぬ、デュカの魔法使いの弟子で大作揃い。どうも第2部や第3部は私のような旧式コチンコチン頭では理解がむつかしい。マンドリンは小編成というよりも独奏が向いているように思えました。

最後のアンコールに讃美歌から「かみともにいまして」=長い旅に出る友達の無事を祈る歌が演奏されました。シンプルな曲ですが、ワタクシ的にはこれがイチバン。4回生にとってはこれが最後の演奏会、難しい世界へ挑戦する卒業生を送り出すのにふさわしい曲でした。

http://kodemari.net/img3/p585


  ルクルト?
Date: 2017-10-31 (Tue)
10/16の日記に書いたオルゴールですが、何の間違いか分りませんが落札成功デス。

写真はオークション会場の建物。ニューヨークから100〜200km程の山の中に在るリゾートで、オークション会場の北は広大なゴルフ場、南は川を隔てて住宅地(別荘地か?)。

オークション主催者はFlannery's Estate Services、今回のセールは油絵、家具、陶磁器、ピストルや猟銃が主体で80点程出品、オルゴールはたったの2台。ニューヨークが近いので専門ディーラー(ナンシーさんとか)がやって来て高値で攫って行くと思って期待していませんでした。スタート・プライスは100ドル、エスティメイトは200〜400ドルと主催者にはやる気なし。

競りが始まると、どうも値段の進み方が悪くビッド数も僅か。結局225ドルで私の勝ち。オークション会場にはライバルがいなかったんでしょう。キーワインドの優れたオルゴールなので2,000〜3,000ドル辺りの攻防戦になると思っていたのですが、拍子抜けと同時に笑いがこみあげてまいりますぅ。午前8:02でした。さっそく手数料を加算してPaypalで32,000円程支払って手続き完了。これから輸送方法のメールを入れます、うっしっし。

http://kodemari.net/img3/p584


  気になるオルゴール ルクルト?
Date: 2017-10-16 (Mon)
気になるオルゴールがオークションに出ていました。メーカーは不詳。鍵が付いていなくて掛金だけ、装飾が全く施されていない古い様式のケースに入っています。6曲入りで16番のキーによる巻上げ方式、内部はガラス中蓋なしで白木のまま赤く染められていません。ロットナンバーは67。

珍しいことにこんなに古いオルゴールですがチューン・シートが残っています。そのデザインからルクルト製かもしれません。刻印によれば製造番号は17848、ルクルト製と仮定すれば1845年頃の作品で、年代的におかしくありません。

オークションは10/31、ニューヨ−ク州北部の森の中に在るFlannery's Estate Service社で開催。オークションに出品されているのはピストル、ライフル銃、油絵、陶磁器、家具等、全部で75点と小規模、オルゴールは2点だけ。どちらもスタート・プライスは100ドル、エスティメイトは200〜400ドルとやる気なし。バイヤーズ・プレミアム23%、300ドルで落札したとすれば、日本までの航空運賃、保険料、輸入消費税、日本での点検注油等で150,000円ぐらいになりそう、初期の優れたオルゴールならばとてもお買い得と思います。

状態はworking orderとだけ書いてあるので、最低限動くのでしょう。かなり心が動きます、10/31のオークションは参加して・・・・見るだけ〜〜!

http://kodemari.net/img3/p583


  オルゴールを作る記事
Date: 2017-10-06 (Fri)
イギリスのオルゴール愛好家団体AMBCに注文していたCDとDVDが届きました。

DVDには驚くべき記事が載っていました、アンティークのシリンダー・オルゴールと同じものをスクラッチで(つまり金属の板を切ったり曲げたりして)作ってしまったという記録です。写真1( http://kodemari.net/img3/p580 )はDVDのジャケット、写真2( http://kodemari.net/img3/p581 )は旋盤で櫛歯に切り込みを入れているところ、写真3( http://kodemari.net/img3/p582 )は出来上がった125弁のオルゴール。解説、写真、図面、グラフなど426ページも有りました。

オルゴールの構造をあまり知らない新米オルゴールファンの技術者が、アンティークのシリンダー・オルゴールのコピーを汎用工作機械(旋盤だけ?)と自作の熱処理用マッフル炉、真鍮板を丸めてシリンダー(円筒)を作る自作の3本ロール機で挑戦した記録です。作業にかかった期間は5年間。機構を簡単にするために駆動はゼンマイでなくて手動(マニベル)、シリンダーをずらせて4〜6曲を組み込むのは省略して1曲だけなので櫛歯の先端は太いまま。でも安全装置(ランを起こした時にオルゴールを緊急停止させる装置)が組込まれています。ダンパーは普通のワイヤーダンパー。

櫛歯はマンドリンやサブライム・ハーモニーではなくて単なるクロマティック調律ですが、理論値よりも2〜5%外したら音楽がとても改善されたようです。 1枚の鋼板から櫛歯を作るのは失敗するとすべてをダメにしてしまうので、6枚に分割して作っています。

本格的な編曲、4〜6曲を組み込むこと、ゼンマイによる駆動などが次の課題だそうです。スゴイッ!!

http://kodemari.net/img3/p580


  古い友人
Date: 2017-10-04 (Wed)
9/20の話ですがオルゴールの倶楽部で以前に役員をしていた方が病気入院とかでお見舞いに、JR武蔵野線新秋津駅の近くにある多摩北部医療センターまで、病院の近所に住んでいる会員さんと一緒に行ってきました。病気は口の内部にできた癌で、余命宣告を受けていて、年を越すのは困難でないかと思います。

ほとんど失明、耳も片方だけが機能。食事も困難で点滴で体力を維持。私が来たことを理解してくれているのか不明でした。聴覚だけが残っているということなので、10キロぐらいある手持ちのシリンダー・オルゴールを1台持参して聴いてもらいました。6曲を一通り聴いてもらった後、私が気に入っている2番目の曲を何度も何度も鳴らしました。同行した会員さんが気付いて「彼は涙を流しているよ、わかっているんだよ」と教えてくれました。
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/DGirod02-2.m3u

彼は赤帽配送の仕事をしていましたが、健康の問題で仕事を辞めていました。60歳ぐらいですが独身で、お見舞いに来てくれる最も近しい親戚は従兄弟さんが一人だけだそうで、お葬式はしない予定とか。当然お金持ちじゃないので、大好きなアンティーク・オルゴールは買えませんでした。病状が進むと、もう好きなオルゴールも聴けなくなることでしょう。

お洒落な彼はこの様な容貌を見られるのを嫌うかも知れないとか、お見舞いに行っても体力が無いのに疲れさせるだけで迷惑かなとか、いろいろと逡巡させる要素が有りました。家内が「行かなければきっと後悔するよ」と助言してくれたので、思いきって日帰りで出かけたのは正解でした。オルゴールを暫く鳴らしていると、彼がコックリコックリし始めたので、辛い別れを避けるために、こそこそとオルゴールを片付けて黙って病室から出ました。病院に居たのは1時間ほどでしょうか、お金と時間をとても有意義に使えたと思います。

歳を重ねるということは、このような辛い経験を重ねて行くことなんだと帰りの新幹線で考えていました。どうも私は辛いことや悲しいことの記憶の方が大きくて、幸せなことを楽しめないのでしょうか。

残念ながら彼は9/30の14:44頃にあちらの世界に旅立って行きました。あちらの世界では、きっと先に旅立った権威者の講演を聞き、素晴らしいオルゴールの音色を楽しんでいる事でしょう。寂しいことですが遺志によりお葬式は執り行われません。
http://www.youtube.com/watch?v=fkPJOog7h90

http://kodemari.net/img3/p529


  マンドリン・フォーマットの負け惜しみ
Date: 2017-09-17 (Sun)
昨日の深夜からまたまたオークションを眺めていました。もう資金が枯渇したので「見てるだけ〜」です。

狙っていたのは2017/9/2の日記で取り上げた大きなマンドリン・フォーマット、櫛歯は200本ぐらいも有ります。インターチェンジアブルではないのでスペアのシリンダーを収容する専用の立派な机は余計。サイズが大きく(高93px幅102px奥行52p)なるので我が家には邪魔になるだけでしょう。音と詳しい仕様は9/2の日記を参照してください。

写真はゼンマイの巻上げレバー、マンドリン・フォーマットはシリンダー・オルゴールでも後期(1850年台以降)に属するもので、ほとんどがレバーワインドです。

2017/9/16の22時頃から始まったオークションで、このロット番号337は2/17の午前2時40分頃に登場。写真3で見られるようにバタバタっとビッドが入りましたが、予想よりも値が伸びず2,000ドルで停まってしまいました。落札価格22万円、バイヤーズプレミアム23%で5万円、航空運賃10万円、点検補修10万円、輸入時消費税8%2万円などで、総額約50万円となります。久しぶりに物欲を刺激してくれる素敵なオルゴールでした。

http://kodemari.net/img3/p578


  MJパイヤール社製マンドリン・フォーマット
Date: 2017-09-02 (Sat)
また気になるマンドリン・フォーマットの大きなオルゴールがオークションに出ています。場所はアメリカの東海岸ノースカロライナ州ヒルズボローという人口7,000人弱の小さな町に在るオークション・ハウスで、2017/9/16開催予定です。

MJパイヤール社製で櫛歯が200本、シリンダーの長さは52p。専用の立派な机が付属していますが、インターチェンジアブルではないので抽斗は空っぽです。寸法は高93px幅102px奥行52p(多分机込みのサイズ)、ケースに年相応の傷みが見られますが修理の必要はないでしょう。珍しいことに櫛歯の根元に6曲、20プス1/2(pauces≒インチ)≒52p、36 lignes≒81o(フランスの時計業界での長さの単位、シリンダーの直径かな?)、オールドイングリッシュ書体で多分Mandoline Quatuor Expressive、スクリプト書体の不明な文字列、サン・クロワ(生産地)、スイスと彫り込まれています。

異様に余白が広いチューン・シートはパイヤール社が良く使っていたものですが、端っこが破損、変な筋状の焼けが入っています。曲は当時流行っていて今では演奏の機会が少ないオペラの一節でしょう。

多分マンドリンのような素晴らしい演奏を聞かせてくれることでしょう。スタート価格は1,000ドル≒11万円ですが、オークション終盤の30秒ほどで暴騰することでしょう。もし落としても机の嵩が張るので運賃がとてつもなくかかりそうです。残念ながらこれは見送り。

こんな音が期待できます。 
http://www.youtube.com/watch?v=ypzlI4vGNEs

http://kodemari.net/img3/p577


  残念なオルゴール
Date: 2017-08-27 (Sun)
残念なオルゴールがオークションに出ています。

写真1( http://kodemari.net/img3/p573 )はメルモード・フレール社製インターチェンジアブル・シリンダー・オルゴール。シリンダーの長さは不明、無いのだから。とても美しい箱は幅が115pもある巨大なものです。シリンダーが1本も付属していないために価格はたったの500ドル≒6万円弱。もしまともなシリンダー(市場で発見するのは至難)が6本ぐらい付属しておれば500万円でも安いでしょう。

写真2( http://kodemari.net/img3/p574 )はニコル・フレール社製初期のキーワインド、シリンダーの長さは33p、ケースの幅は52pもあります。写真でご覧のように櫛歯の半数近くが折れていて、残った櫛歯も酷い錆で折れそう、ケースの底が腐朽しています。この素晴らしいオルゴールはどんな過酷な人生を送って来たのでしょうか。
櫛歯を新たに作らねばならないでしょう。チューン・シートが失われていて曲名が不明。櫛歯の調律を求めるのは、このような酷い状態ではほとんど不可能。価格は80£≒12,000円と不調で不落札でした。

写真3( http://kodemari.net/img3/p575 )はありふれたレジーナ社製15インチのダブルコーム。しかしスプリング・モーターのハウジングに変な錆が見受けられ、買うのを躊躇しています。ただの経年による錆だと問題ないのですが、錆の本当の原因が不明。スタート価格は250ドル≒30,000円と格安。

http://kodemari.net/img3/p576


  アメリカとイギリスの機関誌
Date: 2017-08-04 (Fri)
アメリカとイギリスに在るオルゴール愛好家のクラブから機関誌が同時に届きました。

アメリカのメカニカル・ミュージック誌には「故障しがちなガバナー」という題で、シリンダー・オルゴールの故障原因の大半を占めているガバナー(写真の左側)について、構造、調整、修理、潤滑等を詳しく述べています。古いシリンダー・オルゴールはゼンマイを巻き上げてスタート・レバーを引いても、高速回転しなければいけないガバナーが渋って動き始めないことがよく起こります。この記事は真面目に精読して、できれば翻訳しなければならないのかなと思います。

イギリスのザ・ミュージックボックス誌にはポリフォン社製ディスク・オルゴールによく見られる櫛歯の錘(オモリ レゾネーター)のトラブルについて、その修理方法を詳しく述べています。ポリフォン社のレゾネーターは純鉛ではなくてビスマス(蒼鉛)が不純物として含まれていて、永い年月が経過すると写真の右側のように曲がって(所謂バナナ)しまい、レゾネーター同士が干渉し合って音が出なくなります。レゾネーターの総入れ替えの方法について詳しく(2号にわたって)述べられています。これも精読したい記事です。

どちらの機関誌も重点が大型の自動演奏楽器に移って行って、シリンダー・オルゴールやディスク・オルゴールの記事が少なくなっているのは残念ですが、久しぶりに優れた記事に出会いました。

http://kodemari.net/img3/p572


  オルガノ・クライデ
Date: 2017-07-31 (Mon)
気になるオルゴールが出品されていたので、深夜から早朝にかけてオークション・サイトを覗いていました。もう資金が枯渇したので買えませんから、指を咥えてただ見てるだけです。ペイラード・ヴッシュ・フィス(Paillard Vaucher Fils)のかなり大きな作品で、チューンシートにはオルガノ・クライデ(organocleide)と書かれています。マンドリン・フォーマットのオルゴールは、マンドリンとなっている部分(6〜8音が同じ高さに調律されている)の櫛歯が中高音部だけなのですが、オルガノクライデは低音部分までマンドリン調律が延長されているものです。この個体は今夜のオークションの白眉、下記のような素晴らしい演奏が期待できます。
    http://www.youtube.com/watch?v=jA5CW_CUe0U

箱はかなり傷んでいて哀れな格好でしたが滅多に見られない逸品です。スタート価格はたったの750ドル。でも見る人は見ているもんで直ぐに7,000ドルまで急上昇して落札。バイヤーズ・プレミアム18%を加算すると8,260ドル≒950,000円、飛行機で日本まで運び、ケースの補修、ムーブメントの点検と注油、ダンパー修理などを行うと1,500,000円程度になってしまいます。

寝不足を承知で久しぶりに佳いものを見ました。就寝は午前1時! でも欲しいものが有るということは幸せなことですね。

http://kodemari.net/img3/p571


  宝塚アンティークフェア
Date: 2017-07-30 (Sun)
毎年近所の宝塚ホテルで開催される「宝塚アンティークフェア」に行ってきました。入口に一番近いブースで旧知の骨董屋さんがお店を開いていました。彼の専門はオルゴールだったのですが、最近はガレやドームのガラス器も取り扱うようになりました。

今回は写真のカリオペのベル付き9インチ1/2を持参されていました。一緒にディスクも持ってこられたんですが、ディスクを収めるとても珍しい円形の箱が付いてきました。修復は私も取引をしたことのあるオランダのニコ・ウィーグマンさんの工房で行われました。ケースも綺麗(ニコさんは木工は専門外)になっていたので尋ねてみると、ニコさんの親族がほとんど趣味のレベルで木工を引き受けてくれているそうです。

あと数年でこの宝塚ホテル旧館は解体されるので、あちこちを見て回っておきました。

http://kodemari.net/img3/p570


  自鳴琴62号
Date: 2017-07-25 (Tue)
MBSI日本支部の機関誌「自鳴琴」第62号が完成し、今回発売のCD Vol.10と一緒に皆さんのお手元へ発送できました。写真で見られるように、結構大量で重い。もう一人で郵便局まで運ぶのは無理なので集荷してもらいました。

今回は都合で春号が欠号となり2017/1〜6の6カ月分の記事が集まりました。私が書いた翻訳記事「レジーナ社」を加えると76ページになってしまい予定していたページ数を遥かに超えてしまいました。せっかく私が間に合わせようとして必死で作った18ページ分の記事ですが、夏枯れ必至の2017/7〜9夏号に掲載をずらせることとなりましたぁ。

http://kodemari.net/img3/p569


  混成合唱団の定期演奏会
Date: 2017-07-22(Sat)
22日土曜日の話ですが、大阪城公園に在るいずみホールへアマチュア混声合唱団の定期演奏会を聞きに行きました。

演目は全てが最近の作品ばかり。歌詞のサンプルは写真のとおり、こんなのを混声合唱で歌うのだから土台無理が有ります。作曲者は律義に言葉に一音一音ごとに音符を付けています。そのため歌がやたらと長くなって、聴衆はメロディーを追っかけることができません、何時になったら終わるのでしょうか? 小節ごとの区切りがもやもやと不分明。これでは歌じゃなくて政治的演説もしくはプロパガンダ。

作詞した詩人の怠慢もしくは未熟に由来するものでしょうか。作曲家はもっと強く作詞家に要求を出すべきでしょう。学校で何を勉強してきたのでしょうか。音楽としてメロディーに優先順位を置かねばならないのに、喋りたいことだけを優先して、歌としての美を無視して強制的に聴かそうとしている。明治時代に音楽取調掛がイギリス民謡を輸入して、当時の第一級の詩人たちに翻訳させた「埴生の宿」のようにシンプルでいて、強く訴えかけるものが感じられません。聴いていてちっとも美を感じられないのは私だけでしょうか? 歌っている人達や企画を立てて指揮している人たちは、その出来に恥ずかしく思わないのでしょうか?

聴いていて、徐々に怒りの感情がこみあげてくるのは、芸術を聴いているのに少しも美を感じることが出来ないからでしょう。

http://kodemari.net/img3/p568


  宝塚東公民館で演奏会
Date: 2017-07-22 (Sat)
昨日の話なんですが宝塚市東公民館で盲人の方の為のデイサービスとして、オルゴールの演奏会をやってきました。建物はバブルの直前に竣工したもので、中に入ると3階を通して天窓までの吹き抜けが有りとても立派でした。会場は3階に在る集会室で50名ぐらい入りそう。

13:00に演奏会開始予定で下が、その前に昼食を兼ねての蕎麦打ち教室をやっていました。参加されたのは15名ぐらいの盲人の方と、同数の付添のボランティアの方たちです。最初の内にブラームスの子守唄を鳴らしたのがまずかったのか、半数ほどの方が気持ちよさそうに、こっくりこっくりと居眠でした。

終わってからスタッフの皆さんがオルゴールの積込と、家での荷降ろしを手伝ってくれました。スタッフの方々が帰ってしまうとモーレツな眠気、ちょっと横になったら一時間近く眠りこんでしまいました。どうも歳のせいなんでしょうか、演奏会の後でこんなに疲労感があったのは初めてです。後片付けがモー大変。パソコンに触れる余裕もなく9時には寝てしまいました。

http://kodemari.net/img3/p567


  CD Vol.10
Date: 2017-07-02 (Sun)
私が所属しているオルゴールの愛好家団体「MBSI日本支部」が「アンティーク・オルゴールの魅力」と題したCDを販売しています。2007年10月にVol.1を出し、今回はVol.10(写真)になりました。編集を担当しているM氏は、これで一区切りというわけで次の発行予定は立っておりません。

録音ソースはMBSI日本支部会員の持つ個人コレクションからですので、とんでもない珍品とか極端に高価な初期の宝飾品オルゴールは収録できませんでした。代表的なディスク・オルゴールとシリンダー・オルゴールは網羅出来たと思います。ハプスブルグ王家の支配していた地域で作られていたウインナ・ボックス(100年以上も設計を変えずに作られていた)とかフルオーケストラ・ボックス(音楽としてはあまり優れていない)も収録されていません。いくつかの心残りを残していますが、次の代の編集者が何とかしてくれることでしょう。

今回は私が持っているアンティークのディスク・オルゴール3台全部(エロイカ、ポリフォン24インチ、レジーナ15インチ)とシリンダー・オルゴール4台の中から2台(デュコマン・ジロゥとブレモン)が初出演しました。CD編集担当のM氏は同じ曲で別の会社(レジーナ社とクライテリオン社)が作ったディスクを同じレジーナ社製オルゴールを使って聴き比べという面白い企画を実現してくれました。

今回は会員のY氏が持っている珍しいトロバドァ(Troubadour)とパーフェクション(Perfection)も収録されています。私はアンティーク・オルゴールのCDを200種類以上持っていますが、パーフェクションは聴いたことが有りません。ムーブメントが本調子ではないのですが、CDで聴けるのは世界でこれだけでしょう。

私が著作権を持っている部分を紹介しましょう。
エロイカによる「静かな湖畔」(Calm is the Sea)
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/ser08010f.m3u

レジーナ15インチによる魔笛
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/r1510015f.m3u

ポリフォン24インチによるメサイアよりComfort ye, My People
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/p2440201f.m3u

デュコマン・ジロゥのラ・ファヴォリータ
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/DG203.m3u

ブレモンのマルタよりアリア Lorsqu' a mes yeux
http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/BAB01.m3u

http://kodemari.net/img3/p566


  オルガニートのお客様
Date: 2017-06-17 (Sat)
今日はオルゴールのお客が3名来られました、家に残っていた3台(自家用の1台も含むのオルガニート20を全部買っていかれました。

お客様の100歳を超えるお父様が近くの病院に入院されてるのですが、ほとんど意識が無いそうです。所が先日、お友達のオルガニート20を使って讃美歌「いつくしみふかき」を病床で鳴らして聴いてもらいました。そうするとお父様は意識が無いはずなのに、涙を流して喜ばれたそうです。聴覚だけは残っていたのでしょう。

それで急遽我が家に来られてオルガニート20を1台(自家用なのに)お買い上げ。ついでに曲目リスト(200曲以上)とアニーローリーが記録されたカードと穴開け用パンチもお持ち帰り。リストを良~く見て選曲し、注文されることでしょう。

どうもオルガニートは死の床に在る人とご縁が有りそうです。2016/3/20の日記をご覧ください。何せ20音しかないので、メロディーをはっきりと伝えるからでしょうか。単純な音楽はとても強い力を放っていますもん。

それではこれから深夜までCD製造と機関誌編集に没頭します。

http://kodemari.net/img3/p270


  オルゴールの演奏会
Date: 2017-06-03 (Sat)
昨日の話ですがオルゴールの演奏会を、大阪府豊中市にある介護老人保健施設で行いました。お年寄り対象なので日本の歌とか明治時代に日本へ輸入された文部省唱歌などが中心です。でもオルゴール用のディスクはたくさん持っていないので、紙テープで演奏する小さなオルガニートにも代役の一部を務めてもらうことにしました。

少し迷って間違って裏口に到着。正面玄関まで到着のやり直てし、約束の時刻より15分前。会場に入るともう皆さんカラオケを見ながらお待ちかね、大急ぎでアンティークオルゴールを4台、オルガニートを2台、アンプとコンタクトマイク、共鳴箱をセットアップ。こんなに急いだのは初めてです。

皆さんは一人で外出できないので、結構珍しがられていました。与えられたのは1時間、それでなんか・・・・汗を拭きふきバタバタとせわしげな演奏会で、写真を撮る余裕は全く有りませんでした。

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