マロット ( marotte ) or ( turning doll )
g072 G0713 掲載 2007/6/6 Marotteはフランス語で辞書によると「道化師の笏(シャク)」となっています。原義は王様がシンボルとして手に持つ棒のようなものです。転じて幼児をあやすために大人が手に持って回転させる人形という意味を持つようになりました。
人形の中に回転運動を利用して演奏する小型のオルゴールが組み込まれたものが作られるようになりました。写真のマロットの下に出ている棒を手に持って軽く振り回すと人形が回転し衣装が広がりオルゴールが鳴り出すというわけです。豊かな階層の人達のために豪華な衣装を身にまとって宝石の装飾が付いたマロットも作られたと聞いております。
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のマロット2体です。左は豪華なダマスク織のような衣装を着けた道化師の例、右はよりシンプルな幼児らしさを強調した衣装です。 共にこの写真は山梨県北杜市にある萌木の村博物館ホール・オブ・ホールズの好意で撮影したものです。
最近まで作られていた製のマロットです。 古いリュージュ社のカタログ゙より。
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最近までリュージュ社は写真のような簡単なマロットをカタログに載せていました。20年前の価格表によると6,500円なので、到底アンティークのマロットのような豪華な衣装や良質なは望めません。
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