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カーテル・ボックス ( cartel box )
g023 G0222 掲載 2006//

ただ今執筆中です。メールで督促していただきましたら、この項目のUpLoadを急ぎます。
イギリス Coniston Lakeの風景を掲載しています。

カリヨン ( carillon )
g023 G0224 掲載 2008/6/11

この用語に関してはオルゴール用語集の中にある「タワー・カリヨン」G0402の記事を参照してください。
イギリス Coniston Lakeの風景を掲載しています。

キャピタル・カフ・ボックス ( Capital cuff box )
g023 G0223 掲載 2007/6/17

キャピタル・カフ・ボックスを製造したF.G.Otto & Sons社は1875年にFrederick G. Ottoによってアメリカのニュージャージー州ジャージーシティーで創設されました。当初は外科用の手術用具や蓄電池を製造していました。オットー家の向かい側にレジーナ社を創設しようとしていたグスタフ・ブラッフハウゼンが住んでいました。当然グスタフ・ブラッフハウゼンとフレデリック・オットーとの間にアメリカにおけるディスク・オルゴールの将来性についての話とか、レジ−ナ側の特許を侵害して同じようなものを作らないように忠告したのではないかと思われます。
キャピタル・カフ・ボックス
キャピタル・カフ・ボックスのカフ取り付け部分
キャピタル・カフ・ボックスのカフに関する特許が1894年5月に成立しました。音楽の信号を記録するのは写真1に見える青い塗装のカフ(袖口、カフス)と呼ばれていた円錐形の鉄の薄板で出来た筒です。円錐といってもほとんど円筒なので低音も高音も同じ数を記録することが出来ました。これは低音をほんの少ししか記録できない(内側のトラックなので)円盤型のディスク・オルゴールよりも優れた特徴で、編曲の自由度が高くなります。

写真2で見えるように、カフにはディスクと同様のプロジェクションがあり、スターホイールを介して櫛歯を弾くので、ディスク・オルゴールの一種と言うことが出来ます。写真2は珍しい方式のスパイラル・スプリング・モーターを採用した例です。
キャピタル・カフ・ボックスは次のような型がありました。ケースの材質はオークとマホガニーから選べました。

   Style O  44ノートの櫛歯  型押しつきのケースはStyle O Extra
   Style A  44ノートの櫛歯  型押しつきのケースはStyle A Extra
   Style B  58ノートの櫛歯 型押しつきのケースはStyle B Extra
   Style C  81ノートの櫛歯 型押しつきのケースはStyle C Extra
   Style D  81ノートの櫛歯 Style Cと同じでコイン・オペレート
   Style E  81ノートの櫛歯  Style Cと同じでコイン・オペレート
   Style F  81x 2で162ノートのダブル・コーム(櫛歯が2枚で一組)
         型押し付のケースはStyle F Extra
彫刻つきのケースがStyle F Superfine
   Style G  58ノートの櫛歯 Style Bと同じでコイン・オペレート

カフの交換手順ですが、シャフトの左端を持って上に持ち上げ、カフを少し左に回すとロックが外れてカフを取り外すことが出来ます。カフを差し込んでから少し右へまわすと、カフがロックされるのでシャフトの左端を持って下ろすと演奏可能になります。

共鳴箱
g023 G0225 掲載 2008/9/30


小型のオルゴールを写真のような共鳴箱に載せると、音を大きくすることが出来ます。箱の寸法は大きいほど低音まで有効に音を大きく出来ますが、それほど厳密に考える必要は無いでしょう。写真の共鳴箱の寸法は巾34cm、奥行き24cm、高さ9cmです。この共鳴箱に使われている板の厚さは13mmもありますが、もっと薄い方がより有効でしょう。材質は欅(ケヤキ)ですが、木目(モクメ)のはっきりしたものであれば大抵の木材が使用可能です。但しラワンのような木目の無い材木と、紫檀(シタン)や黒檀(コクタン)のような極端に硬い材木、マホガニーは避けるべきです。塗装は音に大きな影響を与えません。
共鳴箱とリュージュ
共鳴箱と名刺
写真1は共鳴箱。塗装は省略しています。








写真2はリュージュ社製72ノートのオルゴールを載せた共鳴箱。この箱にオルゴールを載せると、音がかなり大きくなります。



コントロール・レバー ( control lever )
g023 G0221 掲載 2006/6/24


シリンダー・オルゴールで演奏を始めたり止めたりする操作を行う次の3本または2本のレバーのことです。

スタート・ストップ・レバー
演奏を開始するレバーです。演奏が始まってからストップ位置に動かしておくと、その演奏が終わった時点で演奏が止まります。

チェンジ・リピート・レバー
このレバーをチェンジの位置に動かすとチェンジ・スネイルが有効になり、シリンダーに記録されている曲を次々と順番に演奏します。リピートの位置に動かすと同じ曲を続けて演奏します。

インスタント・ストップ・レバー 後期になると省略されるようになりました。
このレバーを停止の位置に動かすと曲の終わりを待たずに直ちに停止します。本来の用途はオルゴールの調整用でした。このレバーで演奏を止めると櫛歯が持ち上がったまま停止します。このまま長期間放置すると櫛歯にヘンなクセが付きますし、櫛歯にテンションがかかったままなので外からショックを受けると櫛歯が折れるという困った事故を起こし易くなります。

ムーブメントが木製のプレーンなケースに収容されるようになり始めた、ごく初期のシリンダー・オルゴールエンド・フラップがなくて3本のコントロール・レバーはケース左側側面から飛び出していました。
コントロール・レバーがエンド・フラップに保護されている例
中期のオルゴールのコントロール・レバー
左の写真はエンド・フラップが設けられていた中期の例です。ケース左端のエンド・フラップを倒して開くとスプリング・モーターを巻き上げるためのキーを差し込む穴が開けられており、その下の方に3本のコントロール・レバーが飛び出しています。 
エンド・フラップは3本のコントロール・レバーを保護しています。

この写真は山梨県北杜市にある萌木の村博物館ホール・オブ・ホールズの好意で撮影したものです。


2本のコントロール・レバーがケースの右端部分に取り付けられています。

この写真は広島市にある瀬戸内海汽船星ビルの好意で撮影したものです。

中期になるとケースはディバイダーで3つ(左端が巻き上げレバー、中央がスプリング・モーターと櫛歯とシリンダー、左端がコントロール・レバー)に分割されるようになりました。この時期のオルゴールは2本のコントロール・レバーを持つものが普通で、3本のコントロール・レバーを残しているものは珍しくなりました。

スナッフ・ボックスの場合は通常ケース前面に2個のボタンが設けられており、左側がスタート・ストップ・ボタンで右側が曲目を手でチェンジするボタンになっているものが多いようです。